各日程研修内容

平成26年2月8日

 茨城県桜川市真壁町視察。真壁の町割りは戦国時代末期の真壁氏時代に形作られ、江戸時代初期の浅野氏時代に完成したといわれている。国の登録有形文化財建造物は104棟を数え、平成22年には真壁地区が県内初の国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。真壁町は東日本大震災により特に歴史的建造物が多大な被害を受けた地域であり、当初は真壁町の修復現場をベトナム人建築技能者の研修の舞台とすることを想定していた。

 今回は2年前より本プロジェクトに興味を持ち応援を続けて頂いていた谷口(武一)家22代当主谷口氏にお話を伺うことから真壁町の視察研修は始まった。谷口氏からは震災後の修復工事の状況に始まり、幼少期の真壁町での暮らしや長年住民達が苦心してきた真壁町の町づくりについて等幅広いお話を伺うことが出来た。特に震災後の復興の状況については、補助金のあり方や重要伝統的建造物群保存地区に含まれる地域とそれ以外の地域の格差等、現地で文化財建造物を所有し、維持・管理に苦心されている方の貴重な意見を伺うことが出来た。

 当日はひなまつりの期間であったため、多くの商店や住宅が建物の一部を解放しており、街中の多くの歴史的建造物を内外から見学する事が出来た。Vu氏が特に興味を持ったのは長屋門であり、長屋門のような形式の建造物はベトナム・ダナンではほとんど見られないとのことであった。登録文化財の一部を近代的な内装空間のカフェに改装した橋本珈琲にも強い関心を示しており、歴史的建造物の保存手法として自国での活用を模索していた。

谷口家22代当主谷口氏と
真壁町ひなまつり視察